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たまが家族になるまで...。

子猫を連れてきたからといって飼ってあげられる訳でもなく・・・・・(うちはペット禁止住宅。)

とにかく買っておいた子猫用の猫缶と牛乳の温めたものを食べさた。

ちょこっと食べると、子猫は店の横に置いてあったバイクのゴミ(ガラクタ)の中に入って寝てしまった。

寝るのにちょうどよい部品があったのだろう。

家に連れて帰るわけにもいかなかったので、今日はそのまま寝かせておくことにした。

帰る時も子猫に声を掛けてみたけれど、

顔をこちらに向けるだけで出てくる気配も無かったので近くにご飯を置いてその日は帰った。

明日になったらもう居ないかも?  そう思いながら......。


次の日、朝一番に子猫の元へ行きガラクタの中に声をかけました。

そしたら・・・・・子猫がまだ居た。 ガラクタの奥から顔が見えた!!

そして私の顔を見ると子猫は眠たそうにゆっくり出て来てくれました。

正直、私はうれしかった。  まだここに居てくれて・・・。

子猫がここに居たいのならば、お家には連れて帰れないけれどここでお世話をしよう!って・・・。

でも、いつ居なくなるか分からないしきちんと飼ってる訳でもない。

情が移ったら悲しいので名前は付けずに「ネコ」と呼んでいました。

主人はこのときはあまり猫にかかわることは無かったけれど

ふと主人から「子猫になんて名前付けたと~?」と聞かれました。

私は、「名前なんて付けてないよ。猫はネコって呼んでる。」と言うと

「そんなのおかしい」と言って

主人は子猫に「タマ」と名づけました。

ですから、たまの名付け親は主人?

たまは6日間お外のガラクタの中で夜を過ごし・・・。

そして7日目。

たまを見つけてから初めての定休日。

たまの事が気になって、主人と店へ行きました。

ホームセンターで猫トイレや砂などを買い込んで・・・。

前夜は少し雨が降っていたので、たまが濡れていないかとても心配でした。

でもたまはいつもより遅く来た私たちに

「遅かったニャ~」なんて言いながら?

寝床から出てきてくれました。

たまはとても大人しくって、あまり鳴かない猫だったので

家に連れて帰っても大丈夫だろうと主人が言ってくれました。

そして、その日初めて車に乗って我が家へ・・・・・。

その日から5日間、たまと一緒に出勤して

たまと一緒に家に帰るという生活をしました。

けど、大人しいといってもまだ子猫。

遊び盛り?のワンパク子猫。

部屋中をダダダダーーーッと駆け回り、襖にジャンプ!!!!

など毎晩、毎晩大暴れ。

さすがに主人がこのままずっと連れて帰る訳にはいかんやろーと言い出し。

次の日はまたお外に逆戻り。

5日間も家に連れて帰ったのに、またお外に置いて帰るなんて悲しくて悲しくて泣きました。

けれど、うちはペット禁止。 これは仕方ない事だと自分に言い聞かせて。

たまは3日間お外でまた夜を過ごしました。

私は毎晩泣いていました。

4日目に主人が可哀そうだからお店の中に入れて帰ろうと言ってくれました。

その日からたまはお店の中で夜を過ごすようになった。

でも毎朝、シャッターを開けるとガラス戸の前にニャーニャー鳴いてお迎え

帰るときは戸の前で寂しそうに見送るたまを見ていて、

いつの間にかまた家に連れて帰るようになっていました。

そうして、たまとの通勤猫生活が始まりました。

たまはきっとどこかの家の飼い猫が産んだ子猫だったのではないでしょうか?

離乳もしたばかりの様でしたし、見つけて抱き上げたときたまの毛はいい香りがしました。

きっと、そのお家のにおいなのでしょう。

どうしてこんなにかわいい子猫を捨てることが出来るのでしょうか?

そして、たまと一緒に産まれたであろう兄弟子猫たちは今どうしてるんでしょうか?

その子猫達が幸せになっている事を願っています。



たま2



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